正規表現の略記表現

LFSの構築手順の中に以下のような sed のコマンドがあった

sed -i -e "s|BUILD_ZLIB\s*= True|BUILD_ZLIB = False|"           \
       -e "s|INCLUDE\s*= ./zlib-src|INCLUDE    = /usr/include|" \
       -e "s|LIB\s*= ./zlib-src|LIB        = /usr/lib|"         \
    ext/Compress/Raw/Zlib/config.in

sed による正規表現置換の基本的な文法は以下のようになっている。
s/regexp/replacement/

/ の部分は別の文字で代用することができ、上記については | で代用している。

ここで分からなかったのが、¥s の部分。
* は直前の文字の0回以上の繰り返し。
¥s は?

上記の場合だと、置換後の文では、それぞれの行で意図的に違う数の空白を入れている。

BUILD_ZLIB = False
INCLUDE    = /usr/include
LIB        = /usr/lib

ああ、なるほど、= の位置が合うようにしている。
そうそして、元のファイルには以下のような行がある。

BUILD_ZLIB      = True
INCLUDE         = ./zlib-src
LIB             = ./zlib-src

ということは、¥s は空白を示すのかな。と予想。

で、sed の man ページを見たのだが、それらしき記述はなし。
結局 Google でいろいろと探し回った結果以下のページが見つかった。
正規表現の解説 初級編

\s
    空白文字

    空白を表現する文字にマッチします。「[ \t\n\f\r]」と同義です。

¥s は正規表現の略記表記による空白文字ということだ。
略記表記には他にも、¥w([0-9A-Za-z_]と同義), ¥d([0-9]と同義) などいろいろあるようで、ちょっと勉強になった。