Kensington Slimblade Trackball 72327

先日発売された 「Kensington Slimblade Trackball 72327」を購入してしまった。


トラックボール
それは、機能的にはマウスと同等のものであるが、機構が違っている。


マウスは本体の底面にセンサ(ボールであったり、赤色光であったり、青色光であったり、レーザーであったりするが)がついていて、マウス本体を動かすことで、その移動量と方向を読み取って、パソコンの操作に反映するものである。それに対して、トラックボールはセンサが本体上部についていて、そこにでかいボールが乗っかっている。そのボールを回転させることによって、その移動量と方向を読み取って...(以下略)


トラックボールの利点は、本体を動かす必要がないため、マウスに比べて狭い空間で使用できるということ。狭い机の上で作業していて、身投げをするということがない。もう一つは、手先だけで操作できるため、腕への負担が小さいこと。


欠点としては、圧倒的なシェアの少なさ。
シェアが少ないため、必然的に種類が少なく、選択肢があんまりない。
また、販売価格が結構高い。そのため、今までマウスを使っていた方が手を出そうとする機会も少ないので、悪循環が・・・


今まで使用していたのは、「Logitech トラックマン ホイール」。
これは、ボールが比較的小さく、親指で操作するようになっている。
ボタンやホイールは一般的なマウスと同じような位置にあるため、マウスを使っていた方が使う場合、抵抗がすくないと思う。実際、私も初めて使用する時抵抗がなかったし、ボールが真ん中に乗っているものは触れようとも思わなかった。
問題は、左右非対称のため、左利きの方は使用できないだろうということ。


今回購入した、Slimblade 72327 は、トラックマン はまた異なった機構である。
台形の板のような本体、その上部中央付近やや奥側にでっかいボールがど〜んと座している。
そして、その手前側に、左右ボタンがある。
ホイールはない。
ホイールがない代わりに、ボールを水平に回転させると、ホイールと同じ機能を果たすようになっている。
そう、一般的なマウスやトラックマンとはまったく操作方法が違うのだ。
だが、ボールを水平回転させることによるスクロール操作が意外に快適だ。それなりに重量のあるボールなので、中指で軽く小突くと惰性でコロコロと回ってくれるのが楽だ。トラックマンのホイールだと、ずっと回し続けないといけないので、ちょっと苦痛を感じていたところ。
その他の操作もすぐに慣れてしまった。人間の脳はこの程度のインタフェースの差異には簡単に対応できる程度の柔軟性を持っているのだ。最初の1、2時間は親指でなく、人差し指と中指でボールを回すこと、親指と小指でクリックすることに違和感があったけどね。


このトラックボールは、手前の左右ボタンの他に、ボールの奥にもボタンが2つある。Windows環境やMac環境だと専用ドライバをインストールすることで、この2つのボタンに機能が追加される。
追加される機能は固定で、ビューモードとメディアモードの2つ。
一応 Mac上で一通り試してみたけど、私としては特に必要ではないかな。
まあ、私の場合、Windows や Mac を使用しているよりも、Linux を使っている時間の方が多いのであんまり意味がなかったりもする。。。


唯一の問題点は、真ん中ボタンクリックの操作ができないことだ。奥のどちらかのボタンに割り当てられるようにならないだろうか。