WOL(Wake On Lan)
Windows 用マシンとして Thinkpad T42 を愛用しているのだが、外部ディスプレイとUSBキーボード/USBトラックボールを使用しているため、フタは閉じたまま、ディスプレイラックの下に置いている。
そして、起動するときだけ、ちょっとフタを開いて、隙間に手を突っ込んで電源ボタンを押している。
少々面倒に感じていたのだが、電源ボタンが内部にあるのでしかたないかなと思っていた。
だが、最近、Wake On Lan という機能の存在をしったので、これを使って起動できるようにしてみた。
以下、その手順。
Thinkpad 側の設定。
起動元の操作
起動元は ubuntu 7.10 である。
WOLによる起動操作は、起動したいPCのネットワーク・アダプタに対して Magic Packet を送信することによって行う。
※詳細については、上述の参考資料を参照。
Linux 用の Magic Packet 送出ツールは何種類かあるようだが、wakeonlan というツールを使用することにした。
ubuntu 7.10 では、Synaptic を使ってインストールできる。
man wakeonlan を実行して使い方を調べる。
wakeonlan [-h] [-v] [-i IP_address] [-p port] [-f file] [[hard-ware_address] ...]
IP_address にはブロードキャスト・アドレスを指定するようだ。
Thinkpad の電源を落としてから以下のコマンドを実行。
$ wakeonlan -i 192.168.11.255 xx:xx:xx:xx:xx:xx
Sending magic packet to 192.168.11.255:9 with xx:xx:xx:xx:xx:xx
※xx:xx:xx:xx:xx:xx は起動するPCのネットワーク・アダプタのMACアドレス。
無事起動処理が始まった。
ネットワーク・アダプタのアドレスをファイルから読み込ませる
MACアドレスなんか覚えていられないので、アドレスを書いたファイルを用意してそれを読み込ませるようにする。
wakeonlan の -f オプションでファイルを指定する。
ファイルは以下の書式で記述。
※/usr/share/doc/wakeonlan/examples/lab001.wol を参照。
[har-ware_address] [IP_address] [port]
ファイルを読み込ませて wakeonlan を実行してみる。
$ cat wake_thinkpad.wol
xx:xx:xx:xx:xx:xx 192.168.11.255
$ wakeonlan -f wake_thinkpad.wol
Sending magic packet to 192.168.11.255:9 with xx:xx:xx:xx:xx:xx
無事起動処理が始まった。